わがはじ!

めんどいオタクのブログ。

『サルでも判る都条例対策』レビュー

明けましておめでとうございます!

 

ついに2011年明けてしまいました。それぞれに、思うところはあるでしょうが、今年が皆さんにとって、去年よりもよりよい年になることを祈りつつ。本年も、下らないことから、つまらないこと、馬鹿馬鹿しいことなど。コンテンツとして成り立ってないくらいの要素満載で本ブログもやっていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

まぁ、実際新年明けたとはいえ、まだ皆さん冬コミの余韻に浸りながら、少しずつ迫り来る現実の波に備えていることかと思います。嫌ですねぇ。現実。ずっと、二次元のなかで暮らしていたい。または、2.5次あたりでぬくぬくやっていたい。

 

そのお気持ちは痛いほどわかりますが、僕らには戦利品があります。しっかりと、勝ち取った宝があります。それを支えにまた8ヶ月やっていきたいところ・・・なのですが。

 

巷で話題の都条例。

 

さーて。私たちはその宝を、巨大権力から守らなくてはならないという新たな現実との戦いも、強いられることになったのです。今まで話題になっていながらも、このブログでは触れなかったこの話題。

 

今回の議論の本質は一体なんなのか。まったくそれが見えない中で、一定数の方が見ていただいている中で書くのも少しためらいを感じていたため、関連記事を控えていました。しかし、漫画家野上武志氏主催のサークル「うに道楽」さんが発刊した

 

「サルでも判る都条例対策」

http://www.firstspear.com/sarutore/

特設ページへ

 

今回C79でこれを買ったのですが、実に素晴らしい出来だったために、このレビューを兼ねて問題全体にも少し言及していこうと考えています。

 

内容は、漫画と文章二部構成。前半についてはちょっと後に飛ばします。後半の文章については、実際にこの条例と戦うために我々が何をしたらいいのか。イラストつきの解説で、まずは政治に参加すること。それは、おおそれたことではなく、我々が普段やっているようなサークル活動に他ならないこと。といった啓発的なことがわかりやすく描かれています。

 

更に非実在青少年条例は否決に至ったのに、何故今回の非実在性犯罪条例が通ったのかという経緯、また反対派としての反省などといった考察レビューから、海外との比較コラムまで読み応えがあるものとなっています。

 

後に回しましたが、前半の漫画パートは非常に好感が持てました。どういった点なのかといえば、その内容が

実にオタクらしいというところです。

 

条例の内容うんぬんを語られるのかと、開く前から辟易気味だったのですが、そんなことはない。単純に総括してしまうと、オタクが普段から行ってきた「パロディ」という手法で、今の情勢を笑い飛ばす。

 

これには痺れました。

 

都知事、副都知事、そして治安対策本部長をキャラ化。ツンデレ編、BL編、少年漫画っていうか北斗の拳編と、いくつかの二次創作パターンを設置して、まずは条例そのものを笑ってしまうことを優先としています。

 

ここで強く気付かされたことは、我々の最大の敵は、都でも都知事でもない。条例でも、PTAでもない。萎縮してしまい、虚無的になる自分自身です。または逆に自分たちが「正しい」と信じ込むことです。

 

上で挙げた萎縮と正義観。まったく別のベクトルに思われるかもしれませんが、実は共通点があります。それは共に条例に対して「笑えない」というところです。

 

笑いには、常に客観という冷静さが伴います。僕個人としては、その「笑い」を求める姿勢こそが、オタクの本質ではないかと考えています。(某掲示板を見れば判るとおり、それが嘲笑として問題にも発展しますが・・・^^;)

 

 対象をネタにすることを忘れ、頭から悲観的になること、逆に攻撃姿勢をとること。それはオタクとしての戦いの姿勢ではないような気がします。行き過ぎた考察かもしれないですが、まずは好きだということ。それを楽しむこと。この二点を追求していくことで、確実に道は開かれるというよりは、進んだ後に道は出来ているということです。

 

コミケには、3日間で約50万人もの人が集い、大きな事故なく、次の夏コミで開催80回目を迎えます。参加すればわかるとおり、そのエネルギーは考えられないほどのものがあります。物欲だけ、性欲だけ。そんな断片的なものだけで、あの空間は出来上がりません。

 

漫画パートの最後にも

コミケに「客」はいない。

 

という一文が掲げられています。

 

僕らにとって、好きなものは「守る」ものでなく「創り出す」こと。それは単純に絵を描けるからとか、文章が書けるなどといった創作活動に限ったことでなく、アニメについて議論すること、アキバに巡礼すること。集まってゲームをすること、巨大列を形成すること。

 

続ける意志がなくても、好きであれば、十分。そうしたすべてが「オタク文化を創り出す」行為に他ならないのです。なんだか青臭いような結論になってしまってますが、60年代にもエレキギターをPTA団体が「不良のもの」として弾圧したり、今と同じように表現規制を行ったりと、そうした規制との戦いはいつの時代も続くものです。

 

いつか、年をとった自分が頑固な顔で、新しい表現を規制しているなんてことも。そうならないように、好きなものには好きだと言える。そんな素直な心をいつまでも持っていたいものです。

 

新年早々から、長ったらしい記事で申し訳ありませんでした。最後にバナーを。委託販売もされているようなので、興味があれば買っても損はないと思いますよ~

それでは。

 

サルでもわかる都条例対策