わがはじ!

めんどいオタクのブログ。

人は胃カメラ検査で性的に興奮できるのか

人が大人になる過程には、さまざまな禊(みそぎ)がある。何かしらの儀式と呼んでもいいだろう。例えば、セックスをし、童貞を捨てること。あるいは酒を飲むこと。社会人として働きだすこと。まぁ、つまるところ何でもいいのだけど、今日。僕は胃カメラを初めて飲んだ。きっとそれも、大人への儀式の一つなのだ。今日はそんな大したことない話題から、結局下ネタや特殊性癖に繋がっていく話をしたい。

 

 

前々から胃の調子が少し悪かった。どうも食べたものをうまく消化できない。なんだか量も食べられなくなった。翌日に酒がやけに残る。とにかく朝起きたら胃がもたれている。徐々に身体もアラウンドサーティ仕様になってきたということか。まぁ、これも摂理。生きてる上では仕方なしと思いしばらく放置していたものの、ちょっと無視できないレベルになってきて。胃薬あたりでごまかしてはいたのだけど、昨年母親も胃がんをやっていたこともあり、もうまどろっこしいので胃カメラを飲んで検査してもらうことにした。

 

これまで胃カメラ検査などしたことがない僕にとっては、ある種の大英断だった。なんだか周囲の諸先輩方の話を聞く限り「飲み込む瞬間がキツかった」「顔面から出る汁が全部でた」「ずっとお腹に何かいる感じがする」「いやな膨張感がしばらく残る」など、さながらシガニーウィーバー的状況を思わせる感想ばかりが出そろう。ただ、一部からは光明が。どうも「鼻から入れればマシ」という声も聞こえてきた。どうやら同じ胃カメラにしても「鼻から入れる細いタイプの胃カメラ」があることを知り、真剣にそちらであることを祈った。

 

そんな大人の階段を昇る直前の昨晩。21時から水を除く飲食を禁じられた中で徐々に緊張が高まる。不安を紛らわす為にも「明日、胃カメラ童貞を捨てる」と一言ツイートをしてみる。きっとそれを見たみんなは「どうしたの?」「体調でも崩したの?」「ストレス溜まってるんじゃない?」と心配してくれるだろう。と、僅かながらに期待した僕がバカだった。

 

「ついに食道オナニーという新しい性癖へ」

「触手責めに遭うという夢が叶いますね」

「凌辱されるヒロインみたいな気持ちで頑張ってください」

「直腸カメラじゃなくて残念ですね」

 

アホか。俺を何だと思ってるんだと。催眠音声ばかり聞いて現実的な感受性を完全に失ってしまった変態オタクとでも思っているのだろうか。文面にしてみたらほぼ正解なので黙るほかなくなった。結局、待てど暮らせど体調に関する心配リプライはゼロ。病院に胃カメラジャンルという新しい性癖を開きに行くというネタリプライばかりが集まり、なんだか今まで僕はどんな人生を送ってきてしまったのだろうと自分でも後悔し始める。

 

しかし。みんなの言う通り。胃カメラ検査を目の前に、自分の人生を後悔ばかりしていても仕方ない。もしかしたら、フォロワーさんたちの指摘はあながち間違っていないのかもしれない。新たな性の目覚めというか。最近、30前後となりマンネリ化してきた昨今の自慰事情において、新しい角度からの興奮を得られるかも、という一抹の期待感を持って病院に乗り込んだほうが建設的なのではないかと。今思えば、ほぼ錯乱していたのだろう。自分でもちょっと建設的の意味がまったくわからなくなりつつも、色んな意味でドキドキしながら当日を迎えた。

 

明朝。早速病院へ。しばらく待たされたのち、診察室に入る。いや、まだ口からの胃カメラと決まったわけじゃない。案外、検査としてはアッサリと終了するのかもしれない。先生を前にして、まるでクラス分け帽子をかぶらされたハリーポッターが「グリフィンドールがいい、グリフィンドールがいい」と呟くが如く「鼻からがいい、鼻からがいい、鼻からの細いヤツがいい」と内心で連呼する。

 

そんな僕に向かって「歯ブラシで歯を磨くときは、えずく方ですか?」と質問する先生。

 

この瞬間、シガニーウィーバーが確定。淡い期待感も砕かれ「あ、ええ・・・まぁ、そんなには。」と冷静に答える他なかった。ここからはもう開き直るしかない。オークに捕まった女騎士を自分に投影しながら、触手に凌辱される事を想像。エロ異世界的固有結界を脳内で作りだし、この状況下を楽しむしかない。まずは喉元を麻酔で麻痺させ、感覚を鈍化させる。そうしたら、ベッドに横向けになり、いよいよ管を飲み込む。結構太い・・・え、こんなものが身体に入っちゃうなんて・・・くっいっそ殺せ・・・ここまではいい展開。なんだか気持ちも昂ってきた。え、本当に興奮できちゃうんじゃないの?ちょっと舞い上がりながら、少し胸の鼓動を感じる。これは・・・そう思いつつ先生の「はい、じゃあうどん飲む感じでー」の声に従う。

 

まぁ、結果、ただただ本当にキツかったよね。性的興奮?するかボケ。という感じ。

 

もう、諸先輩の意見が正しかった。結局、僕はその時ただのシガニーウィーバーでしかなかった。顔から色んな汁出るわ、検査終わってもお腹の中になんかいた感じ残るわ、異世界は異世界だけど、確かに『エイリアン』の世界観だったわ。エロ女騎士なんて微塵も感じさせない苦痛だった。なんだか、今まで体験したことないタイプの仕打ちをうけたもんだから、なんだか少し大人になれた気がした。ちょっと苦めのコーヒーが昨日よりも美味しく感じた。

 

 

ただ、今回の胃カメラ検査の経験を終えてみて感じたこととして。僕は正直無理だったけど、この検査に性的興奮を覚える人は確実にいる。そんな確信が芽生えた。なんていうか、口からあんな管を通されるっていうこと自体に、凌辱感的な何かを得る人もきっといる気がする。僕が必死に思い込もうとしていたエロ妄想を、胃カメラ検査で実際にやってのけちゃう「達人」はきっとこの世の中にもいるんだろうなと思うと、世界がもっと広く感じた。

 

個人的に色んな友人がいる手前、様々なことに性癖を抱く人を見てきた。先日は、某フェミ系弁護士さんが「真空パックプレイなんて気持ち悪い!」と散々宣っていたけど、まぁ、結構いるんだよ。うん。

 

こんな僕でも過去に「え?それは・・・どこに興奮するの・・・?」って思う事も沢山聞いたし、見てきた。実際、自分の性癖をまともな友人に話すと「それはそもそもAVなの?」って聞かれたことも思い出した。結局、胃カメラ飲んだことよりも、それを興奮の材料にする人を想像して関心してしまっている。という次第である。

 

ちなみに胃の検査の結果は異常なし。但し、人より胃酸が多かったり、腸への出口が狭かったりと、胃がもたれやすい体質らしく、もう30近いんだからお酒も飯も摂生しなさいと怒られた。確かに食べ物には気を付けようと思う。油ものはダメだ。2~3日調子が悪くなる。

 

とか、ダラダラ書いてきて、何が言いたいのかいまいち分からないんだけど、少なくとも僕は胃カメラで興奮するタイプの人間ではなかったようです。そのご報告とともに、そういう人がいたら、面白そうなので同人誌で取材でもしてみたいなぁと思いました。